■生活と知的資産経営


「経営」という漢字は、どちらも「人の営み」をあらわしています。私たち個人の生活そのものが、自分の持つ経営資源(能力)を高め、家族・周囲等へ気配りし、調和を図り、収入と支出を考えて暮らしています。

 つまり、経営者であっても、主婦、サラリーマン、OLであっても、すべての人が自分をどう生かし、周囲との環境の中で競争したり、協力しあったりしながら生活していて、このことは、「すべての人は知的資産経営を日々営んでいる。」とも言えるのです。


また、経営者自身でも、従業員でもその生活基盤である個人的生活に大きな悩みをかかえていては、適切な組織運営を継続的に行うことは難しいでしょう。そのためにも、個人の生活もしっかり経営する事が必要と言えます。

さらに、自分が積み重ねた経験で取得出来る資格を形にしておくことは、それがあなたの知的資産の証でもあり、価値を生み出す源泉にもなり得ると言えます。

 

■自分自身の知的資産経営


あなただけの知的資産はあなたの中にあります。少し長くなりますが、具体的な方法を書いておきます。

あなたの現在までを振り返り整理してみましょう。

 

不要なA4サイズ程度の用紙を何枚もご用意下さい。
ここに、適当な間隔をあけて、次のような内容について、記入していきます。

まず仕事について振り返ってみましょう。


Ⅰ 自己分析


 1.職務経歴

 (1)担当業務
   ①職務内容
   ②主な実績

 (2)担当はしていないが検討に加わったり、
    自分が興味を持ったりした業務

 ここでは、あなたの仕事は何だったか、役割は何だったか、仕事で一番充実していたときはいつだったか、何を行ったときだったか。どのような職務を行ったか、その成果はどうか、について細かく思い出して行きます。

 次に業務毎に、あなたのメインの仕事は何か、その具体的内容は何か、その仕事はどのような流れで行われてきたのか、その仕事を行う上でどんな知識や技能が必要だったか、それをどうやって学んだのか、を思い出せるところから書いていきます。

 ここまで書くと、会社経験が無いか少ない若い方には、ほとんど書くことが無いということもあるかも知れません。ベテランの方がご自身の知的資産を見つけるのが優位になるのは、こうした積み重ねが多いからです。それは、下に記載した、「3.その他」についても同じ事が言えます。
でも、若い方には若さを活かした有利さもありますから、安心してください。


 2.資格取得

 (1)取得した資格
  ・・今では内容はすっかり忘れたものでも結構です、
    学校内の資格も書いていきましょう。
 (2)取得できなかったが勉強した資格
 (3)講習会・セミナーを受講したもの


 3.その他

 (1)趣味
 (2)特技
 (3)子どもの頃好きだった遊び
 (4)好きな科目
 (5)部活動・同好会

どうですか、たくさん書きましたか。

 

 職務内容や実績を思い出そうとすると、固い雰囲気になりますが、その他の項目で趣味や特技、子どもの頃好きだった遊びを書こうとすると、自然に緊張感がほぐれて、その頃の楽しい思い出が次々に浮かび上がってきませんか。

誰に評価されるのではなく、楽しいから、その遊びをしていた頃のイメージを大切にしてください。その方が自由な発想ができるのです。では、次を行います。

 

Ⅱ 自分のセールスポイント

 

 自己分析を行った結果、あなたの売りは何ですか、他人の評価は関係ありません。

「○○が好きだけど、大したこと無いから」とか「売りというほどじゃないよな」と勝手に自分の価値を下げてはいけません。「好き」は大きな武器なのですから。

ここでは、長い文章にまとめる必要はありません。自分で好きに書き込んで、喜んでいればいいのです。
何を書けばいいか分からないという方のために例を記載しましょう。

 

 ① カラオケが好き
 ② 人に気軽に話しかけることが出来る。
 ③ おばあちゃんには人気がある。
 ④ 子どもと遊ぶのが好き
 どうでしょう。

 これが「セールスポイント」なのかと思いましたか?セールスポイントです。あなたは履歴書を書くのではないので、これで充分です。念のためなぜこれがセールスポイントなのかご説明しますと、どの仕事でも、結局、お客さまは「人」だからです。例えば、「おばあちゃんには(なぜか)人気がある」というのも、履歴書には書きにくい、内面から自然に出てくるあなたの人間性や優しさだと言えます。すると、あなたは信頼されやすい人で、それは仕事につながりやすい。すなわち立派なセールスポイントなのです。

 今行っている作業の目的は、「おばあちゃんに好かれる」特徴があるとすると、じゃあそれを活かす業務にはどのようなものがあるかを考え、それを素材として、次に仕事として得るためのアプローチは、誰にどう行うのかを考えるところにあります。

 たとえば商店街の「おかみさん会」などのお手伝いをするために、誰かと接触するということなどが浮かんできます。そのためには、じゃあどういう機会を捉えるのか、ということを考えるのです。

 

Ⅲ 公的資格

 

 あなたの経験の中で、それを生かして公的資格を取得できるものはありませんか。
今の仕事には無関係だったり、内容をすっかり忘れていたとしても、「経験」で取得できる資格は、非常に重要です。

 それは、経験は後で作ることも出来ず、実務をする能力がある人でも、一定の条件を満たしていないと取得できないからです。
もちろん、公的資格を試験で取得する道は開かれていますが、一定の年齢になってから、仕事を続ける一方で、何年間にもわたる試験勉強を行うことは難しく、試験勉強や受験にもお金がかかるからです。

 書類の作成や申請は、申請業務が専門の行政書士にご相談いただくのも良いのではないでしょうか。

 

 

■定年後の起業の前に


 何か新しいことを始めようとすると、楽しい反面、疲れることもあります。
ですが、例えば新しいことがすぐに身に付かない、すぐ忘れるとしても、それを「決して、歳のせいにはしないこと。」それを、まず約束しませんか。忘れたら、また覚えればいい。大切なのは、忘れるたびにため息をついて、ガッカリしないこと。元気に前向きに進みましょう。


失敗パターン

かなり以前から、著書などで言われていることですが、定年後独立して、短期間で失敗するかたのパターンは共通のものがあり、それは現在でも同じです。


1.世間体を気にし、格好をつける。

・・・周囲のビジネスをしている方からすると、すぐ分かります。


2.出来ない理由を歳のせいにする。

・・・歳のせいにするなら、最初からやらない方が良いでしょう。


3.過去の人脈だけに頼り昔話に花を咲かせる。

・・・過去の人脈は、本当にあなた個人を信頼して出来たものですか? 
  所属していた組織の一員としての人脈ですか?


4.以前の組織に出かけ先輩風を吹かす。

・・・もうあなたは組織の人ではありません。未来を見ましょう。


5.昔話で、現役世代の邪魔をする。

・・・これほど迷惑な人はいません。後輩の仕事の邪魔です。


6.新しい人脈作りに努力しない。

・・・あなた個人としての人脈をゼロから作りましょう。


7.部下がやってくれるような気分が抜けない。

・・・あなたが給料を支払わなければ、誰もやってくれません。

 

 

■残したい自分の物語


子・孫に伝えたい話がある。残したい真実がある。

 

家族の知らない、私の気持ち

自分が存在した証

一生懸命生きてきた。
家族に心配はさせたくなかった。

 長い間、頑張ってきて、今の年齢になった。
 子供が自分の年になる頃、孫が大きくなったとき、
 あなたのことを、どう思ってくれるだろうか。
 自分が死んだら、何も残らない。
 誰が、自分を思い出してくれるだろう。
 その時、どんな人だと思うだろう。

 自分史?

 誰が読むのだろう
 長い文章は途中止めになる。

 誕生から、だらだら書くと小学生の作文になる。

 

思いを残す手段があります

あなたの思いを永久に

 あなたの経験や思いは、
 大切な子供や孫に残す貴重な財産!
 その財産が、遠いいつの日か
 彼らの、役立つかも知れません。

あなたが主人公のノンフィクションドラマ

もっとも輝いた日をメインテーマに

 ・こうやってピンチをしのいだ。
 ・周囲の笑顔があった。
 ・子供の小さな笑顔に支えられた。

失敗から這い上がった

 ・やけになりたい自分がいた
 ・誤解を受けて苦しんだ
 ・不当な扱いをうけた

それでも、生きてきたあなたがいる。

理解者は必ずいる

 ・支えてくれる先輩もいる
 ・励ましてくれる同僚もいる
 ・慕ってくれる後輩もいる
 ・愛してくれた人もいる

人生には、必ずいい出会いがある。

 

あなたを物語にします

そのドラマは、子・孫に感動と勇気を与える

 

・あなたのドラマが冊子になる
・あなたの人生がスマホで読める

・自慢ではない客観的な視点で書かれた物語

『非合理の哲学』
 愛媛県新居浜市で150年の歴史を誇る別子飴本舗、
その4代目社長、越智秀司氏は、
海外から安い商品が大量に流れ込む時代に、
この会社を継ぎ、苦労をしながら現在に至っています。
その経営方針は、地域の農産物と、伝統の手作りによる製法にこだわったものです。
その非合理とも思える経営の考え方、地域への思いなどを、
ノンフィクションのビジネスレポートとしてまとめたものです。

 

ご興味があれば、有料(100円)ですがお読み下さい。
画像をクリックするとAmazonの販売ページにつながります。

 

その物語は、あなただけの知的資産

子・孫へとつなぐ、財産なのです。


あなたの物語(ノンフィクションドラマ)は、
文字数10,000字程度(原稿用紙25~30枚)
制作期間、1~2ヶ月を標準としており、
リーズナブルな価格で制作いたします。
詳細は下記メールフォームで、お問合せ下さい。

*ご契約は、3件/月とさせて頂いておりますので、お待ち頂く場合があります。

  ▼お問合せメールフォーム

コードを入力してください。:

メモ: * は入力必須項目です